平成21年10月例会
2009.10.01 Thursday
“結び博士”が実演! 暮らしに役立つ「結び方」百科
「靴ひもはマジックテープ、荷造りはガムテープ……結ぶことを知らなくても困ることはありません。
でも、結びの実用と美しさに気づいてほしいものです」
こう語るのは日本結び文化学会の前理事・平本昭南さん。
平本さんは中学生のときボーイスカウト活動のなかで結びを実習、「止め結び」があらゆる結びの基本であることを知ります。
以来、結び方を次々と習得。いまでは麻やワイヤーを使って作業するときの「作業結び」だけでも2千種をこなすことができます。
そのほかにも日本にはさまざまな結び方があります。
和紙を素材にした水引、絹糸を使って鶴・亀・菊などの形に結ぶ花結び、手錠のない時代に麻縄で拘束した捕縄etc。
平本さんはこうした多彩な結びの魅力を伝えるため、地元・呉はもとより、東京や大阪、京都など各地で結び方の実演をしたり、見本を展示したりしてきました。
結びの「マジック」なども披露して好評です。
街を歩いていて靴ひもの結び方が気になる、という平本さん。
結びのイロハに始まり、暮らしのノウハウに取り込んでおきたい結びのよもやま話を紹介。
実演を随所に入れますので、とくとご覧ください。
記
<講 師>
日本結び文化学会・前理事
平本昭南(ひらもと・てるなみ)さん
昭和18年呉市生まれ。
小学生のとき、近所にロープ結びの技術を身につけた海軍OBがいて結び方を学ぶ。
高校時代には既に約300種の結び方を覚えていた。
30歳のとき、各種の結び方を集大成した本を出版。
平成6年には、より噛み砕いた本『結びのはなし』(渓水社)を2千部刊行、図解が丁寧で評判を呼び完売。
平成19年には改訂版を3千部出版。呉市在住。
<日 時>
10月21日(水)19:00 〜 お話は8時まで、その後は懇親会
<場 所>
ステュディオ・グリオット
広島市中区八丁堀11-13 八丁堀アロービル5F(東急ハンズ裏)