平成21年5月例会
2009.05.01 Friday
水に学び水に游ぶ〜広島に息づく日本泳法の心〜
〜「速さ」を競わない水泳って? 身を守るおよぎ「日本泳法」の魅力〜
「日本泳法」と聞くと、冬の風物詩「寒中水泳」を連想される方も多いのでは?
それだけではないのです。広島藩ゆかりの武道でもあり、スポーツでもあり、無形文化でもあり、命を守る方法でもあり・・・。
実は、オリンピックの競泳競技に日本が初出場した際の種目は日本泳法でした。
シンクロナイズドスイミングを日本に初めて導入したのも日本泳法の流派。
日赤の救助法に取り入れられているのも、日本泳法。
日本の地形と日本人の体格に合った無理のない日本独自のおよぎ方なのです。
広島で継承されているのは、全国に伝わる12流派のひとつ「神伝流」。
愛媛の肱川で生まれ、瀬戸内海で育ち、広島の川に伝わった流派で、「真・行・草」を基本とする実用のおよぎです。
「川のまち広島」に今も息づく日本古来のおよぎかた、日本泳法が今回のテーマ。
明日から川を眺める視点が変わるかも知れません。
記
<講師> 日本泳法 神伝流広島游泳同志会理事
松岡千映(まつおか・ちえ)さん
【プロフィール】
祖父・父・兄と3世代にわたって日本泳法に関わる。中学1年生で神伝流を習い始め、高校1年生で広島県游泳協会の初段を允許。現在5段、練士。現在は第19世宗師の長男で神伝流津山游泳会の今村伍孝範士に師事する。
父は範士、兄は教士。広島県游泳選手権6連覇。
昨年の日本泳法大会(全国大会)団体3位入賞。
<日 時> 5月20日(水)午後7時〜お話は8時まで
<場 所>
ステュディオ・グリオット
広島市中区八丁堀11-13 八丁堀アロービル5F(東急ハンズ裏)